2024年2月10日(土)、スポーツベットアイオーさんより「リスト・オブ・ブックメーカーズ」さんとブクサカにお声がけいただき、イングランド2部チャンピオンシップのサウサンプトン×ハダースフィールド戦の現地観戦にご招待いただきました。
betwayとウェストハムの関係と同じく、スポーツベットアイオーもサウサンプトンを強力サポートしており、今回の現地観戦で両者の関係がいかに強固なものかを実感させられる旅となりました。
また試合前のピッチサイドツアー、Sportsbet.io専用のVIP BOXでの食事、BOX隣接の特等席での観戦と貴重な体験をさせていただきましたので、本場イギリスでベッティング企業とプロチームとの密接な関わりをしっかりレポートしたいと思います。
アジアカップ決勝進出と同日・同時刻開催だったこの試合
このサウサンプトン×ハダースフィールド戦、実はアジアカップ決勝と同日・同時刻開催の試合で、日本代表が決勝に進出する可能性を考えるとサウサンプトン行きは非常に悩ましい判断でした。
もともとロンドンのどこかのパブでアジアカップ決勝を一緒に見ながらベッティングでもしようという計画だったものの、プレミア開催日の土曜日真っ昼間にアジアカップ決勝を放映するようなパブが存在するのか?という疑問が湧き上がり、最後はサウサンプトンへの現地観戦を選択しました。
しかも日本代表が早期敗退したもんだから、対戦相手のハダースフィールドに中山雄太選手が復帰し、チャンピオンシップで日本人選手を観戦することができました。
また在英のサッカー関係者に「プレミアリーグの上位チームの試合より、案外チャンピオンシップを見に行く方が面白い」と聞いていましたが、一理あると思いました。観光客が多い上位チームのスタジアムより、純粋な地元ファンしかいない地方2部のスタジアムの方が本場の雰囲気を味わえるからです。
2月10日(土)ロンドン某所にて集合
多忙なカンファレンスを終えて一息つく週末の2月10日(土)朝10時、ロンドン某所にあるホテル前に集合。アイオー側が手配してくれた専用のマイクロバスに乗車し、アイオーのカントリーマネージャー数名とご一緒させてもらう形でサウサンプトンまで移動しました。
日本マーケットの関係者はスポーツベットアイオー担当者、リスト・オブ・ブックメーカーズさん、私ブクサカの3名で仲良く参加。大人の小旅行に出発です。
Google Mapでは車で1時間30分ほどの表示でしたが、混雑する土曜のロンドン市内を抜けるのに時間を要し、ロンドン~サウサンプトンまでは合計約2時間ちょっとの旅路でした。
サウサンプトンは吉田麻也、李忠成、南野拓実ら日本人選手も所属したクラブで、かのタイタニック号が出船した港町としても有名なところ。移動中は大都市ロンドンとは打って変わって馬や羊、牛らが放牧される牧場風景も見られるなど、ここはニュージーランドか!?と思うぐらいの緑豊かな自然風景でした。
ちなみに皆さん、スポーツベットアイオーの本社はどこにあるかご存知ですか?彼らの運営拠点は、エストニアのタリンという都市にあり、フィンランドの南、ロシアの隣に位置するバルト三国の一つです。
スポーツベットアイオーはビットカジノも運営するYolo Group(ヨーロー・グループ)によって運営されているスポーツ向けブランドで、業界関係者の間では「Yolo(ヨーロー)」という運営会社の呼び名で親しまれています。
エストニアは日本チェーンの進出が無く、スターバックスすら出店していない国。日本食の調達は当然容易ではなく、外食自体のクオリティも低いため食事面の苦労は多いそう。真冬は極寒で雪も多いそうですが、ベストシーズンの夏はフィランド式サウナや海水浴などの楽しみも多いそうですよ。
そんな日本から遠い国で運営されているスポーツベットアイオーを日ごろ皆さんはプレイしている訳です。ブクサカもまだYolo Group本社には訪問したことがないので、観光がてら、謎が多いと噂のYolo本社にお邪魔してみたいものです。
セント・メリーズ・スタジアムのピッチサイドツアー
2時間半後、一行を乗せたバスはスタジアム前に停車しました。スタジアムの外観から何から、もう全部かっこいい。
エントランス。
そのままピッチサイドへ。移動中は激しい雨も降って天気が心配でしたが、スタジアム到着後は快晴に。また港町らしく海の近くにスタジアムが建設されてますので、海風が強く、スタジアム内にもカモメがよく飛んでました。
スタジアム内は「Sportsbet.io」のロゴだらけ。セインツ(※サウサンプトンの愛称)カラーである赤・白バージョンのロゴも。
タオルマフラーをいただき、パシャリ。
コーナーキック付近の景色。
キレイでしょう?うっとりしますよね。
元日本代表の吉田麻也選手も長くこのスタジアムでプレーしたんだなぁと感慨深く眺めてました。スタジアムは収容が約32,000人の中規模クラスですが、サウサンプトン市の人口は約25万人(神奈川県平塚市や長崎県佐世保市とほぼ同程度)なので、人口に対しては大きめのスタジアムだと思います。
スタジアムの規模自体はJリーグの地方都市のスタジアムと同程度なんですけど、当然プレイヤーのレベルや資金規模は全然違います。いつかJクラブも観光客がスタジアムツアーに押し寄せるぐらいになってほしいな~。
試合前はSportsbet.io専用のVIP BOXで食事
ピッチサイドツアーを終えた一行は、エレベーターでVIP BOXへ。
このBOXはサウサンプトンのスポンサーであるSportsbet.io専用ボックスで、ボックス内はSportsbet.ioデザインで埋め尽くされていました。
中はアルコールも含めて飲み放題、軽食と食事もつきます。
ボックスにはピッチサイド側に透明のドアがついており、そこを開けると隣接する観客席へ出れます。
イングランドではピッチサイドに近い席ほど価格が安く、上段ほど値段が高いそう。今回はそれでいうと、最上階の最上席という特等席での観戦となりました。
試合前にはみんなでスコア予想
試合開始までは食事やドリンクを楽しみながら談笑。
ボックス内にいる人達でこの試合の前半終了時、試合終了時のスコアを予想しあうことに。業界人はこういうのが染み付いてるんでしょうw
サウサンプトンは試合前時点で2部の2位、ハダースフィールドは降格圏ちょいうえの残留争いという立ち位置。私は前半1-0、最終スコア3-1でセインツ勝利を予想しました。
ここで余談。
今回のロンドン出張で1800年代の王室関係者が居住していたケンジントン宮殿に観光で訪れたのですが、その施設内にテーブルゲームが置いており、「この施設を訪れた様々な関係者が自身の財産を賭けてこのテーブルゲームに興じた」との説明が記載されていて、「さすがに歴史的文化が違いすぎる」と目を丸くしました。賭けの本場は違うなと。
日本だと皇室関係者やお公家さんが京都御所や皇居で全財産オールインの賭け事を楽しんでたってことでしょ?仮にそれが史実だったとしても、日本だとそれを観光名所の解説には書かないと思うんですよね。もしかして御所でも蹴鞠で賭けとかやってたのかな…?
日本では賭けってヤクザ、ボンクラ、ごろつきという悪イメージが強い。時代劇でも「丁半博打」の描かれ方ばっかりですが、英国では王室関係者でも堂々と興じるもので、賭けそのものに悪いイメージが無いという歴史的背景の違いを目の当たりにしました。
そんなこんなで試合開始時間が迫り、気がつくとスタジアムは満員に。
サウサンプトン×ハダースフィールド戦の観戦
選手入場前の応援歌。
何度体験しても、本場の試合を目の前で見れる瞬間は「この仕事を続けてきてよかったな~」と心の底から思うものです。まさか自分一人で作ったこのサイトが、イギリスやエストニアまで縁を繋いで大きく発展していくとは夢にも思っていませんでしたので、本当にサイト運営を続けてきて良かったと思います。
さぁ中山雄太(33番)も先発です。
試合中もSportsbet.ioのロゴ。
試合はというと、前半なんと0-2でサウサンプトンがビハインド。どうしたセインツ!?と言いたくなるぐらいの消極的な試合運びで、ハーフタイムの観客席やボックス席は完全に意気消沈モード。
ハーフタイムはボックス席に戻ってデザートとドリンクを楽しめますが、ボックス内は皆スコア予想も無惨に外し、ため息混じりのハーフタイムに。。
後半、セインツが巻き返すシーソーゲームに
後半開始後は一転、監督からカミナリを落とされたであろうセインツは一気に息を吹き返し、なんと後半5分で0-2から2-2に同点に!!
その後、取っては取り返しの展開で、
- サウサンプトン 0-2 ハダースフィールド
- サウサンプトン 2-2 ハダースフィールド
- サウサンプトン 2-3 ハダースフィールド
- サウサンプトン 5-3 ハダースフィールド
という激しい点の取り合いを制し、サウサンプトンが5-3というバカ試合を制して勝利。アディショナルタイムも10分以上という派手な試合となりました。私も長くサッカーを見てますけども、現地観戦で5-3というスコアは小学生の頃に1回あったかなというレベル。
逆転ゴールにサポーターのボルテージも最高潮に。
見て下さい、このスコアボード。情報量多すぎ。
とはいえ、この試合はサウサンプトン完全応援という立場でしたので、ホームで勝利する姿を見ることが出来て大満足でした。
中山雄太も堅実な働きぶり、Jリーグとのレベル比較
日本代表の中山雄太はアジアカップ復帰直後ながら先発フル出場。
5失点で敗北したチームのDFを「良かった」とは言い難いですが、自分の役割を堅実に果たしていた印象です。空中戦にも勝っていたし、序盤は左サイドバック、途中から3バックの左に入って先発フル出場でしたので、チームに欠かせない主力といて重宝されているのは間違いないと思います。
Jリーグと比較すると、やはりプレースピード、パススピード、プレーの激しさはJとは段違い。縦への意識が非常に強く、スピードを緩めて味方の上がりを待つプレーよりもトップスピードのまま攻撃を完結させてしまう傾向が強いのは欧州ならではかもしれません。
ただ2部のトップチームといえど、J1のベストイレブンレベル(特にフィジカルが強くこっちのスピードについて行ける選手、例えば細谷とか毎熊とか)なら、このレベルでも遜色なくやれるんじゃないかと思います。
スポンサー先でもガチ応援のアイオー社員
ただ凄く印象的だったのは、この日同席させていただいたアイオー社員の方々は皆Sportsbet.ioブランドに人一倍の愛着があり、サウサンプトンを全力応援する一体感があったことです。
YoloGroupはエストニアに拠点があるためサウサンプトンの試合を日常的に現地観戦・応援できる環境ではありません。自社のスポンサー先とはいえ、自分に興味がないチームだと「応援も心半分」になるのかと思いきや、やっぱりみんなスポーツが好きなんでしょうね。
スタジアム内にSportsbet.ioのロゴを見つければ無邪気に喜ぶし、サウサンプトンが不甲斐ない戦いをすれば大声で野次るし、得点すれば全力で喜ぶし、試合に勝てば飛び上がって歓喜するし、「スポンサー先の応援でここまで一体感あるんだ~」とちょっと驚きました。
試合後ロンドンに戻ってからも社内総出で長い夜を楽しんだらしいので、欧米社員の方々は人生を楽しむ術に長けているのかもしれませんね~。
ベッティング企業のロゴで溢れるJリーグってどう?
純粋に、皆さんどう思いますか?
日本ではスポーツベッティングが法律的にグレーであるという事実は当然ありますが、もしそれがクリアになったとして、Jリーグのスタジアムが今回のサウサンプトンのように、ベッティング企業の広告やロゴで埋め尽くされることに賛成か反対か。
賭博関係の企業広告なんてもってのほか!という反対派の意見は「もっともらしい」正義感の典型ですが、一方でベッティングとほぼ同じWINNERやtotoの広告は日本でもバンバンやってる訳です。ギャンブル依存症や青少年への影響を言うなら、じゃあWINNERやtotoの広告は規制すべきなのか。
その一方で、サッカーの本場イギリスでは賭け文化とこういう風に一体化して共存している。収益金の使い道を見ても、スポーツベットアイオーのサポートによってサウサンプトンの経営は成り立っているし、チームの強化にも繋がりファンもポジティブに捉えているという歴然たる事実がある。
正直ブクサカでは賛成も反対もなく、ポジショントークで賛成派を増やしたい訳でもありません。何ならアフィリエイトの立場としては「今のまま」が一番都合がいいのです。
しかし、スポーツベッティングは実態とかけ離れた前提で議論が進むことが多すぎて、事情に詳しい私からすると、もどかしくて仕方がない。だから本場の様子をリアルに伝えることによって、草の根レベルでの解像度を上げていき、一般レベルでも建設的な議論がすすむキッカケになればと願っています。
ということで、Sportsbet.io×サウサンプトンの現地レポートもこれで終わりです。このレポートを通して、日本国内のスポーツベッティングの未来を少しだけ想像して、自分なりの考えを巡らせてもらえれば、この記事を書いた甲斐があるというものです!
また来年、ベッティングの本場ヨーロッパに戻ってこれるように1年間しっかりと運営を頑張ります。スポーツベットアイオーの詳細はこちら。