ブックメーカー業界1のイベント「ICE/iGB Affiliate London」が2024年2月にイギリス・ロンドンにて開かれました。日本では未だ認知度の低いブックメーカーですが、海外ではどのようなイメージの存在で、運営陣はどのような方々なのか。
ブクサカがロンドンまで調査してきました!
ブクサカオーナー注
当記事はブクサカの女性コンテンツライター・Annaが執筆するカンファレンスレポートです。業界完全未経験から入出金コンテンツの制作担当としてチームに加入し、1年間の業務を経てカンファレンスに同行してもらいました。
多くの人にとってブックメーカーはネット上で完結する閉ざされた世界に過ぎません。しかし本場イギリスでは、ブックメーカーは現実世界に根付いたリアルが広がっています。そのブックメーカーのリアルを目の当たりにした彼女が、どんなイメージギャップを感じ、何を感じたのか。
そんな「ネットからリアル」をテーマに、ぜひ皆さんも一緒にそのブレイクスルーの疑似体験をしていただければと思います。
ICE London / iGB Affiliate Londonとは
まずは今回ロンドンで開催された「ICE/iGB(正式名:ICE London / iGB Affiliate London)」について、簡単にご説明します。
このICE/iGBは、Excel Londonという会場で同時開催された2つの展示会の名称で、それぞれ次の特徴があります。
- ICE:ブックメーカーサイトに営業を賭けたい企業がブースを出展(システム会社など)
- iGB:ブックメーカーサイトがブースを出展
ICEは主にBtoBの商談、iGBはアフィリエイト商談が組まれる場。会場の規模や参加者数など、さらに詳しい情報は昨年のレポート「【初参加】ICE/iGB Affiliaite London2023 カンファレンスレポート」に記載しているので、ぜひそちらも読んでみて下さい!
参加前:ブックメーカーのイメージは「怪しい組織が運営」
実は私、このイベントに参加する前は、ブックメーカーは黒いスーツ×サングラスを身に着けたような、怪しい組織がひっそりと運営をしているイメージを持っていました。
Googleで「ブックメーカー」と検索をかけても、おすすめの検索ワードに「ブックメーカー 危ない」で出てきますし、口コミのイメージを見てもこの通り。
- 怪しいイメージ
- 危険なイメージ
- 投資詐欺のイメージ
(※SNSでの詐欺や高額商材の被害。もちろんブックメーカーは一切関与していません)
国からライセンスを取得したちゃんとした企業が運営をしていると頭では分かっていても、このような情報がたくさん出てきたら実際にお会いするのは恐怖でしかありません。
オンカジと一緒に運営しているがゆえ、コインやバニーガール・スロットを全面的に出した、ギャンブル的なデザインのサイトが多いということもあり。某アニメに出てくるような黒ずくめの組織が、照明の暗い部屋でタバコ片手に運営しているようなイメージを勝手に抱いていました。
そして、その恐怖心を余計に煽ったのが、以下の日本の展示会イメージ。
- きちっとしたお硬い印象
- ビジネスマナーを重んじるピシッとしたやり取り
この怪しい組織と日本の展示会のイメージが賭け合わさり、出国するまでずっと「海外の黒ずくめの集団…こわい…」「ビジネスマナーや発言など、何か粗相をしたらどうなるのだろう…」と、内心震えていました。
イメージと真逆のフランクさ!ブックメーカー業界/各社の実体
いざ会場に着いてみると、会場に入る前から溢れんばかりの人達!この賑やかさ!予想以上の来場者数に、緊張が少しほぐれます。
会場内も、どこを見てもフランクな雰囲気の方々ばかりです。暗い色の服を着た方はたくさんいらっしゃいますが、怪しい雰囲気をまとった方は見当たりません。
自身の想像と180度異なる活気に溢れた怪しさ皆無の様子は、この写真2枚で既に明白です。写真を撮影するだけで充分伝わるのではないかと入場3分で思いつつ、「ブックメーカーは海外でどのようなイメージの存在で、運営陣はどのような方々なのか」をしっかり調べて参りました!
その調査結果であるこちらの3本立てでお送りします。
- 海外でブックメーカーは「音楽」のような存在
- 中の人(運営陣)は気さくでサービス精神の塊
- 実は業界でブクサカは有名サイト!?
ブックメーカーは海外では「音楽」的存在
まず感想を一言で表すと、ブックメーカーは「音楽」、展示会は「音楽フェス」のようでした。
例えるなら、このICE/iGBの「カンファレンスイベントは音楽フェス」。「出展者がバンド」で、「各ステージ(=ブース)でライブ」をしているかのうよう。例えるどころか、実際にDJを雇って音楽をガンガン流しているサイトも。
海外では音楽と同じように「ブックメーカーは誰にとっても好印象で、一緒に盛り上がれる存在」なんだと、この賑やかな会場を見て感じました。
ちなみに、ブクサカでご紹介しているお馴染みのブックメーカーサイトも、多数出展されていました。
- BC.GAME(BCゲーム)
- betway(ベットウェイ)
- bet365(ベット365)
- BONS Casino(ボンズカジノ)
- Duelbits(デュエルビッツ)
- Lilibet(リリベット)
- PINNACLE(ピナクル)
- Sportsbet.io(スポーツベットアイオー)
- Stake(ステークカジノ)
- WilliamHILL(ウィリアムヒル)
- 10BET(10ベット)
- 遊雅堂(ゆうがどう)
また、ブックメーカーでよく見かける決済会社のブースも。ブックメーカーの求人紹介のブースや、出展はしておらず来場のみの企業もいらっしゃいました。
- JetonWallet(ジェットオンウォレット)
- MuchBetter(マッチベター)
- Payz(ペイズ)
- STICPAY(スティックペイ)
どこへ行っても賑やかすぎて、大きな声を出さないと話し声が聞こえないことも。会場内は笑顔で溢れていました。
さて、会場の様子から、大衆にとってのブックメーカーは「誰にとっても好印象で一緒に盛り上がれる存在」ということは分かったものの、自身がカスタマーサポートとやり取りして画面越しに抱いた人への印象はそう簡単には変わりません。
私の場合、「冷静に淡々と仕事をこなすイメージ」と、黒ずくめではなかったものの「怪しいイメージ」もまだ払拭しきれていません。ブックメーカーの中の人は果たしてどのような方々なのでしょうか!?
ブックメーカーの中の人は気さく&サービス精神の塊
結論から申し上げますと、ブックメーカーサイトの中の人は皆さん例外なく「気さくでフレンドリー!」「サービス精神旺盛!」でした。
緊張している私にもスタッフの方からどんどん話しかけて下さるほど気さくな方ばかり。後で詳しく記載しますが、ドリンクや頂くノベルティもとても豪華で、サービス精神も想像を絶するものでした。
まずはスタッフの皆様の様子からお伝えします。写真のように、会場内にはどの方が出展者でどの方が来客なのか見ても分からないくらい。どのブースもラフな雰囲気のスタッフしかいらっしゃいませんでした。
今回感じたブックメーカー業界の全体的なスタッフイメージはこの通り。
- 有名サイトには日本人の担当者
- 「Hey!」といった感じのラフさ
- 堅苦しさゼロ
- 商談の場ということを忘れるほどフレンドリー
- サービス精神の塊
「お会いしてみたら全く怖くない、ごく普通の笑顔の素敵な方々でした~」というレベルを通り越して、「コミュニケーション力の塊のような方々」しかいらっしゃいませんでした。
おっとりした雰囲気の方や豊かな表情の方、ミーティング相手ごとにレポートをまとめているほど超絶真面目な方といった、個人個人の個性はもちろんあります。ただ、皆さんびっくりするくらいオープンでエネルギッシュ!人見知りという概念が存在していないであろうレベルの親しみやすさです。
そして、なんといってもサービス精神の旺盛さ!サービスがどこのサイト様も想像を超えるもので、ご覧の通りノベルティが大盤振る舞いでした!
日本でのノベルティは、タオル/ボールペン/クリアファイルなどが一般的です。しかし、今回頂いたブックメーカー業界でのノベルティは、水筒などのボトル/パーカー/iPhoneの充電スタンドなど、物凄く豪華です。
席に着く際に頂く飲み物も、コーヒー/コーラ/スムージー/シャンパン/ジントニックなど、今からミーティングを行うとは思えないラインナップ。ブースもおしゃれでパッと見はカフェやバーのようです。
最終日は昼過ぎから過半数の方がお酒を片手に談笑されていました。
サッカー選手を呼び、サイン&写真撮影会を開催しているサイトまで!日本の展示会とは会場の規模だけでなく、豪華さも段違いでした。
また、ブックメーカーの中の方に直接質問をする機会があったので、ブックメーカー業界の仕事に携わるきっかけをお伺いすることに。まとめると、
- 留学やワーキングホリデーで元々海外に住んでいた
→海外ではスポーツ観戦の際にスポーツブックをする人が多く、自身もしていた - スポーツ観戦・ベッティングが趣味で、業界に興味を持った
このように、ブックメーカーが既に生活の一部となっていて業界に入られた方が多くいらっしゃいました。日本に居たらあまり想像できませんが、やはり海外ではブックメーカーがそれだけとても身近な存在だったということですね。
実際にスタッフの方とお会いし様々な話をお伺いしてみると、淡々とした印象はかけ離れた、人間味溢れる気さくな方々で安心しました。そしてサービス精神が想像以上で、ブックメーカーサイトのフリーベット/初回入金など数々の太っ腹ボーナスも「このサービス精神から」だと、とても腑に落ちました。
ブクサカオーナー注
ブックメーカーの窓口になるアフィリエイトマネージャーやカントリーマネージャーという職種は社交性の高さが求められる職種ですので、カンファレンスも自然と人と接する能力が高い人が集まります。
また私たちが参加したiGBは、広告主が主要アフィリエイトを奪い合う場でもあります。最近はこれでも随分落ち着いたのですが、以前はバブル全盛期の就活生の囲い込みのごとく「お酒や食事でどこかに缶詰にして他社と交流させない」徹底ぶりだったとか。。
ブックメーカー業界でブクサカは有名サイト?
そして、ICE/iGBに参加して気づいたことがもう1つ。それは「ブクサカはもしかして、ブックメーカー業界で有名なサイトなのでは」ということです。なぜかというと、
- ブックメーカーの方から営業のお声掛け
- 運営陣の方からブクサカを読んで頂いている発言
- 運営陣の方からビッグサイトと認識して頂いている発言
上記のような有り難いお言葉を行く先々で頂いたからです。
「もしかしてブクサカさんですか?」と、知らないブックメーカーサイトの方に声をかけられ、「良かったらうちを掲載して下さい!」と営業のお話をサイト側から頂いた時は心底驚きました。
掲載させて頂いているサイトの方々からも「ブクサカさんは大きなサイトですので~」「いつも読んで参考にさせて頂いています」と、たくさんお声をかけて頂きました。
この記事を書かせていただいている私は、ブクサカでは主に登録/入出金方法のHowTo記事を担当していて、ブクサカ以外の方々とお会いするのはこれが初めて。そのため未熟ながら、読者の方々の反応を気にすることはあっても、ブックメーカーの運営サイドからどう見られているかを考えたことが一度もありませんでした。
まさか、ブックメーカーやペイメントの方々がブクサカの記事を読んで下さっているなんて、微塵も思っていませんでした。
さらに、ブックメーカー各社の皆様から、
- ブクサカを通して自社の認知度を上げたい
- 新しくスポーツブックのサイトを立ち上げるのでアドバイスが欲しい
- 新しく立ち上げるサイトの記事をブクサカで書いて欲しい
など、ブクサカへのご要望もたくさんお伺いし。これからは読者だけでなく運営側のことも意識して、ユーザーとサイトの架け橋になるような記事を書いていきたいと強く思いました。
業界の中でブクサカの知名度を知ることにより、さらなる責任感と自信がつきました。今回のICE/iGB調査の一番の収穫は、もしかしたらこのサイトの認知度を体感できたことかもしれません。
ブクサカオーナー注
これだけの褒め言葉を貰えるのは、もちろんお世辞やヨイショが入ってのことです。
確かに当サイトは日本のスポーツブックアフィリエイトの中でもある程度の立ち位置にいることは確かです。しかしカンファレンスに参加すると、いつも周囲からの見られ方と自己評価の乖離が激しく、とても居心地が悪くなります。
「皆さんが思っているほど、ブクサカは完成されていない」というのが本音で、現状の成績やサイトに満足したことは過去1度もなく、常に焦燥感に襲われてる感覚です。
参加後:ブックメーカーがより身近な存在に
はじめはとてもビクビク恐怖心を抱きながら参加したICE/iGBのイベントでしたが、実際はイメージと真逆で、全く怪しさのないラフでオープンな雰囲気を知ることが出来ました。
この記事を読んで下さっている皆様に特にお伝えしたい、覚えておいて頂きたい内容はこの5点。
- ブックメーカーは怪しい組織ではない
- 業界全体がサービス精神の塊
- スタッフの方はコミュニケーション力の塊
- カスタマーサポートが少し硬いだけ
- 海外ではブックメーカーは音楽並みに身近な存在
どこのサイトも人間味あふれる笑顔が素敵な方々が働いていらっしゃいました。
参加前の私は引きこもりで、画面の中の世界が全てだと、家と言う名の殻に閉じこもって記事を書いていました。それが、このイベント参加をきっかけに「世界は繋がっているんだ!」と、毎日世界に羽ばたいているような気分に。
そのことによって急にやる気と自信がカンストし、生活意識も高くなり。今までお昼は卵かけご飯やプロテインで適当に済ませていたのに、帰国後から急にホットサンドやランチプレートを作り出すまでの変貌を遂げました。我ながら単純です。
ただ、そのくらい実際に目にしたブックメーカーの世界はとてもグローバルで、自分の価値観を簡単に変えてしまうものでした。
またいつかブックメーカーのイベントへお誘い頂けることを目標に、読者の皆様がより読みやすいと思う記事を意識して、これからも執筆をしていきます!
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