【河治良幸】J1優勝予想オッズとリーグ最終盤展望

2022 J1リーグ優勝オッズ・優勝予想記事のアイキャッチ画像

10月1日に再開するJ1リーグがいよいよ最終盤を迎えます。現時点で優勝争い、残留争いともに決定したことはまだなく、最後まで熱い戦いが期待されるシーズン残りに向けて、河治良幸氏に展望をお願いしました。

河治良幸

タグマのウェブマガジン【サッカーの羅針盤】 https://www.targma.jp/kawaji/ を運営。『エル・ゴラッソ』の創刊に携わり、現在は日本代表を担当。

セガのサッカーゲーム『WCCF』選手カードデータを製作協力。著書は『ジャイアントキリングはキセキじゃない』(東邦出版)『勝負のスイッチ』(白夜書房)、『サッカーの見方が180度変わる データ進化論』(ソル・メディア)『解説者のコトバを知れば サッカーの観かたが解る』(内外出版社)など。

プレー分析を軸にワールドサッカーの潮流を見守る。NHK『ミラクルボディー』の「スペイン代表 世界最強の”天才脳”」監修。

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編集:永田淳(ブクサカ編集部)

海外ブックメーカー発表の優勝オッズで見るJ1リーグ最終盤展望

WilliamHill(ウィリアムヒル)のロゴ

WilliamHill(ウィリアムヒル)社発表のJ1リーグ優勝オッズがこちらです。1.25倍の横浜FMを2.30倍の川崎Fが追う優勝争いだけでなく、ACL出場権、残留争いにも注目です。

優勝オッズ
(開幕前→中間オッズ)
現在の順位(勝点)
1横浜F・マリノス1.25倍
(2.30倍→6.00倍)
1位(勝点59)
2川崎フロンターレ2.30倍
(1.28倍→2.00倍)
2位(勝点54)
3サンフレッチェ広島67.00倍
(101.00倍→21.00倍)
3位(勝点51)
4セレッソ大阪101.00倍
(51.00倍→26.00倍)
4位(勝点48)
5鹿島アントラーズ151.00倍
(13.00倍→3.75倍)
5位(勝点47)

※オッズは2022年9月18日試合消化時点の順位、勝ち点、WilliamHill公式サイト(Jリーグ ディビジョン1 優勝 2022)から引用

2022年のJ1リーグも終盤戦となり、優勝争いも上位数クラブに絞られてきました。

実際にブックメーカーのオッズも1.25倍の横浜F・マリノスを筆頭に5クラブしか出ていません。しかも首位の横浜FMと川崎Fが揃って転落するようなことは考えにくいので、現実的には3位の広島までに絞られてきていると言えるでしょう。

トップ2の横浜FMと川崎Fを見てみると、優勝オッズ1.25倍の横浜FMが勝点59、同2.75倍の川崎Fが勝点54なので、リーグ三連覇を目指す川崎Fが苦しい立場にいることは間違いありません。しかも得失点差が「10」開いているので、両チームには実質勝点6の差があると言えるでしょう。

すでにリーグ戦に専念しているチーム同士だけに、残り5試合で逆転まで持っていくのがなかなか難しいことは間違いありません。

 

横浜FMの優勝の可能性を左右するのは再開初戦の名古屋戦

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現在首位に立ち、優勝に一番近いチームである横浜FMの残り5試合の試合日程がこちら。

  • 名古屋(アウェイ)
  • G大阪(ホーム)
  • 磐田(ホーム)
  • 浦和(ホーム)
  • 神戸(アウェイ)

横浜FMは残り5試合で3勝1分1敗の成績を出せば、川崎Fが5連勝したとしても逃げ切ることができます。ただ、その1敗をいきなり名古屋戦でしてしまうと、その後のホーム3連戦にもプレッシャーがかかってくるはずなので、最初が大事になります。

その初戦、名古屋線の90分勝敗オッズがこちらです。

  • 名古屋グランパス:3.40倍
  • ドロー:3.40倍
  • 横浜Fマリノス:1.95倍

横浜FMは過去2シーズン、アウェイで名古屋に負けているので決して侮れません。ここを乗り切るとホーム3連戦となるので、この名古屋戦が優勝に向けた大きなポイントになると言えるのではないでしょうか。

 

相性の良い札幌戦を落とさないことが川崎Fの優勝への必須条件

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横浜FMを追いかける川崎Fの残り5試合の日程です。

  • 札幌(アウェイ戦)
  • 清水(ホーム)
  • 京都(ホーム)
  • 神戸(ホーム)
  • FC東京(アウェイ)

川崎Fとしては首位との差を4試合で勝点2差まで詰めて、最終節の逆転を狙いたいところです。そこまでにひとつでも落とすと、逆転優勝の目はほとんどなくなると言ってもおかしくないでしょう。

リスタートとなる札幌戦のオッズはこのようになっています。

  • 北海道コンサドーレ札幌:4.00倍
  • ドロー:3.70倍
  • 川崎フロンターレ:1.73倍

札幌戦はアウェイも含めて過去5試合、2点差以上をつけて勝利しており、1.73倍というオッズも頷けます。ただし、内容を見ると逆の結果になっていてもおかしくないという試合展開もあったので、簡単な試合にはならないと予想します。

とはいえ、この再開1試合目が首位との差を詰められるチャンスだと思うので、ここの出足は非常に重要になるでしょう。

 

1試合も落とすことが許されない広島は複数残るタイトル争いをどう戦っていくか

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67.00倍の広島は勝ち点51ですが、すでに30試合を戦っているので、残り4試合を全勝しても勝点は最大63までとなります。

首位の横浜FMがすでに勝点59をあげており、残り5試合、得失点差も大きく開いていることを考えると、広島が全勝しても横浜FMは1勝1分3敗で上回る計算となります。終盤戦で3つのタイトルを目指す戦いになる広島にとっては、優先度をどうするかが悩ましいところです。

AFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権を考えるとベスト4に残っている天皇杯も重視する必要があるので、ミヒャエル・スキッベ監督の率いるチームが、リーグ戦をどう考えていくか。

今回少し難しいのはACLで浦和が優勝した場合に、来シーズンのプレーオフ出場権が与えられるため、リーグ戦からの出場枠が「2」になる可能性もあることです。そのあたりをどう読んで戦っていくかも見どころになります。

広島の初戦オッズはこちらです。

  1. サンフレッチェ広島:2.15倍
  2. ドロー:3.30倍
  3. 浦和レッズ:3.00倍

広島勝利が2.15倍、浦和勝利が3.00倍となっており、オッズでは接戦になると見られています。

浦和は9月25日に行われたルヴァン杯の準決勝2ndレグでC大阪に0-4の大敗を喫しており、タイトルの可能性は来年2月に行われるACLファイナルだけとなってしまいましたが、現在の9位からひとつでも順位を上げていきたいはずで、簡単な試合にはならないでしょう。

とにかく広島はこの試合結果でかすかにあるリーグ優勝の望みがつながるかというところですが、川崎Fを逆転して2位フィニッシュする意味でも、浦和戦は確実に勝利していく必要があります。

すでに30試合を消化していることもあり、10月8日の神戸戦から先の日程はそれほどタイトではありませんが、10月18日に行われる天皇杯の決勝に残るかどうかで、変わってくるところはあります。

他にリーグ上位で勝ち残っている鹿島も含め、天皇杯優勝してなおかつリーグ2位以内となれば、リーグ3位のクラブにもシーズン終了時点でACLの出場権が与えられるので、他に与える影響も少なくありません。

 

11位と16位の勝点差はわずかに「5」。残留に向けた重要なリスタートにも注目

順位チーム名勝ち点残り試合数
11北海道コンサドーレ札幌355
12清水エスパルス324
13ヴィッセル神戸315
14アビスパ福岡314
15湘南ベルマーレ315
16京都サンガF.C.305
17ガンバ大阪294
18ジュビロ磐田245

上記のG大阪も巻き込まれている残留争いは2つの自動降格に限ると、12位の清水から下の7チームに絞られて来たと言えますが、J2の昇格プレーオフを勝ち上がったチームとの入れ替え戦になる16位までとすれば、11位の札幌もまだ抜けたとは言えないでしょう。

勝点24で最下位の磐田が一番苦しい状況にあるのは確かですが、今年も最後まで目が離せない展開となりそうです。

ここでは延期になった静岡ダービーを除く4試合をピックアップして、スケジュールとともに展望します。

 

勝てば残留近づく福岡対神戸。神戸は同時に優勝争いのカギも握る存在

残留争いでは、14位福岡と13位神戸のリスタート初戦は大注目の一戦となります。

  • アビスパ福岡:2.70倍
  • ドロー:2.90倍
  • ヴィッセル神戸:2.60倍

どちらも勝点31で、得失点差も「1」しか違わないチーム同士の戦いは、オッズでもほぼ互角の予想となっています。ここで勝った方が、大きく残留に前進する、ビッグマッチと言えるでしょう。

神戸は残留争いだけでなく、優勝争いにも絡んでくるのが興味深いポイントです。横浜FMは最終節に神戸戦を残し、逆転優勝を目指す川崎Fは第33節にホームで神戸と戦います。

W大迫勇也が復調気配で、彼のパフォーマンスは11月開幕するカタールW杯のメンバー入りにも影響してくるので、さまざまな面でカギを握る注目チームとなるでしょう。

 

湘南はアウェイ3連戦から。代表組がチームを残留に導けるか

15位の湘南は、再開後アウェイ3連戦という厳しい日程で、しかも最初の相手は4位のC大阪です。

  • セレッソ大阪:1.91倍
  • ドロー:3.30倍
  • 湘南ベルマーレ:3.60倍

オッズでは3.60倍と劣勢のこの試合の後は、7位のFC東京戦を挟んで、神戸との大一番が待っています。9月の日本代表にも招集されたGK谷晃生とFW町野修斗というW杯候補を擁する湘南ですが、湘南を残留に導く働きをした上で、最後のメンバー発表を待つことができるでしょうか。

 

天皇杯も残す京都。ハード日程の中でのマネジメントが浮沈を握る

現在16位の京都は天皇杯でタイトルの可能性を残すという意味で、ライバルより難しい状況ですが、まずは8位のサガン鳥栖とのアウェイゲームに勝利できるか。オッズはこちらです。

  • サガン鳥栖:2.00倍
  • ドロー:3.25倍
  • 京都サンガF.C.:3.50倍

京都の勝利が3.50倍、ホームの鳥栖は2.00倍となっています。

京都はこの試合の4日後に天皇杯で広島と準決勝を戦い、さらに中2日でホーム名古屋戦、続けて中3日でアウェイの川崎F戦というタイトな日程です。京都としては悲願のタイトルが近付いていることと、現実にある残留争い。曺貴裁監督のマネジメントも重要になってきそうです。

 

17位G大阪はホーム戦で相性の良い柏戦で勢いを得たい

G大阪は3位の可能性を残す柏との一戦からになります。

  • ガンバ大阪:2.70倍
  • ドロー:3.25倍
  • 柏レイソル:2.37倍

オッズはG大阪2.70倍、柏2.37倍と割れており、順位ほどの差はないと見られています。過去2シーズン続けてホームで勝利している相手に結果を残し、横浜FM、磐田、鹿島との対戦を前に降格圏を脱しておきたいところです。

横浜FMと川崎Fによる優勝争い、そこにカップ戦のタイトルにも可能性を残す広島がどこまで食い付いていけるか。さらにはACLの出場権が確実になる2位争いも注目ですが、そうした上位争いに、残留争いのチームがどう影響してくるか。そこを同時に見ていくのは終盤戦の醍醐味と言えます。

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