2021-22シーズンのスペインのプリメーラ・ディビシオン(ラ・リーガ)の優勝オッズを紹介します。
全38節のシーズンのうち各クラブここまで21もしくは22試合を消化。開幕前の予想からオッズも大きく変わっており、残り3ヶ月半でどんな展開を見せるのか。現在の状況とブックメーカーのオッズを照らし合わせながら、残りのシーズンを展望します。
執筆・編集 永田淳(ブクサカ編集部)
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ラ・リーガは昨季覇者が4位で厳しい状況…首位を走るレアル・マドリードを優勝オッズも支持
引用オッズはすべてウィリアムヒル社発表のもので、優勝オッズは日本時間2022年2月3日時点のものをご紹介しています。
ラリーガ優勝オッズ | 優勝オッズ | 開幕前オッズ | |
1 | レアル・マドリード | 1.08倍 | 2.50倍 |
2 | セビージャ | 8.00倍 | 21.00倍 |
3 | アトレティコ・マドリード | 21.00倍 | 4.00倍 |
4 | バルセロナ | 29.00倍 | 2.50倍 |
5 | レアル・ベティス | 81.00倍 | 126.00倍 |
6 | レアル・ソシエダ | 101.00倍 | 51.00倍 |
7 | ビジャレアルCF | 251.00倍 | 101.00倍 |
8 | ラージョ・バジェカーノ | 501.00倍 | 1501.00倍 |
9 | バレンシア | 501.00倍 | 501.00倍 |
10 | アスレティック・ビルバオ | 501.00倍 | 251.00倍 |
11 | CAオサスナ | 751.00倍 | 751.00倍 |
12 | RCDエスパニョール | 751.00倍 | 501.00倍 |
13 | グラナダCF | 1,001.00倍 | 501.00倍 |
14 | セルタ・デ・ビーゴ | 1,001.00倍 | 251.00倍 |
15 | ヘタフェCF | 1,501.00倍 | 501.00倍 |
16 | RCDマジョルカ | 1,501.00倍 | 501.00倍 |
17 | カディスCF | 2,501.00倍 | 1,001.00倍 |
18 | エルチェCF | 2,501.00倍 | 1,001.00倍 |
19 | デポルティーボ・アラベス | 2,501.00倍 | 1,001.00倍 |
20 | レバンテUD | 5,001.00倍 | 1,001.00倍 |
シーズン前には昨季優勝のアトレティコ・マドリードに、レアル・マドリード、バルセロナを加えた3強がリーグで主導権を握ると考えられて始まった今季、前半戦を首位で折り返し、「冬の王者」となったのはレアル・マドリードでした。
アトレティコは開幕から順調に勝点を伸ばしたものの、昨年12月に行われた4試合ですべて敗れ、まさかの4連敗。今年に入ってから持ち直してはいるものの、首位レアルとの勝点差は14にまで広がっていて、厳しい状況となっています。
開幕前に2.5倍だったオッズを1.08倍に減らしているレアルは、セルヒオ・ラモスらが抜けたこともあり、序盤は無失点試合が続かず不安も感じさせましたが、それでも守護神ティボ・クルトワを中心に落ち着きを取り戻した印象です。
一方の攻撃陣は17得点を挙げて得点ランキング首位を独走するカリム・ベンゼマ、12ゴールで2位につけるヴィニシウス・ジュニオールの活躍もあり、リーグ最多となる47得点と爆発。特にこれまでフィニッシュの精度を欠くことが課題とされていたヴィニシウスの成長は著しく、ワンランク上の選手として確固たる地位を築いてきています。
上がり調子の守備と安定した攻撃力で首位をキープしている「白い巨人」は、2シーズンぶりの王者奪還に向けて順調に歩みを進めているとみて間違いないでしょう。
逆転候補筆頭はアンダルシアの2クラブか
その「エル・ブランコ」を追う急先鋒は、ともにセビージャを本拠地とするセビージャとベティスとなりそうです。現在2位のセビージャは、開幕前に21.00倍だったオッズが8.00倍、3位ベティスは126.00倍から81.00倍とシーズンに入ってから周囲の予想を覆す躍進を続けています。
セビージャは二桁得点を挙げている選手はいないながら、リーグ最少の16失点とディフェンス面では安定したパフォーマンス。センターバックの2人とブラジル人MFフェルナンドが中心となった守備組織は今後もその堅牢性を失うことはなさそうです。
オッズではアトレティコ、バルセロナに抜かれているベティスですが、これまで12得点のフアンミを中心に、セルヒオ・カナレス、ナビル・フェキルといった攻撃陣は絶好調。
躍動感があり、見る者を虜にする攻撃は魅力的であり、現在3位につけながら優勝オッズが81.00倍となっているというのは狙い目ではないでしょうか。
シャビ率いるバルサは勝点差が開きすぎたか
シャビ・エルナンデスが指揮官に就任したバルセロナは、将来を嘱望されるガビがデビュー、初ゴールを飾る好材料があり、アンス・ファティやペドリが戻ることでの期待もありますが、レアルとの勝点差は15とここからの逆転は厳しい状況と言わざるを得ません。
勝ちきれずに落としてきた勝点が大きく響いている格好なので、まずは現在5位の順位を、UEFAチャンピオンズリーグ出場圏内に上げて落ち着きたいところです。
接戦となりそうなラ・リーガのトップ4争い
優勝争い以上に激しい争いとなりそうなのが、UEFAチャンピオンズリーグ出場権獲得となる4位以内を懸けた戦いです。日本時間2月3日時点での「トップ4で終了」オッズは以下の通り。
トップ4終了オッズ | オッズ | 勝点 |
セビージャ | 1.08倍 | 47(2位) |
アトレティコ・マドリード | 1.22倍 | 36(5位) |
バルセロナ | 1.50倍 | 38(4位) |
ベティス | 2.75倍 | 40(3位) |
レアル・ソシエダ | 3.25倍 | 35(6位) |
ビジャレアル | 8.00倍 | 35(6位) |
アスレティック・ビルバオ | 17.00倍 | 31(8位) |
ラージョ・バジェカーノ | 34.00倍 | 31(9位) |
バレンシア | 34.00倍 | 30(11位) |
セルタ | 67.00倍 | 30(10位) |
エスパニョール | 67.00倍 | 27(13位) |
オサスナ | 251.00倍 | 29(12位) |
グラナダ | 251.00倍 | 24(16位) |
マジョルカ | 251.00倍 | 23(17位) |
レアルは既に当確でオッズ設定されておらず、現在5位のバルセロナがベティスを抜いてトップ4に入るだろうという見方がされているのが現時点でのオッズ状況です。
前述のベティスに加えて、今季期待されながらもアトレティコ同様に4連敗を記録してしまったソシエダやビジャレアルあたりは、オッズが示す通り、十分割って入るだけの力があると見て良いでしょう。
現在8位のラージョ・バジェカーノも注目です。開幕前の優勝オッズは1501.00倍と低評価でしたが、現在4位のアトレティコまで勝点差5と迫り、トップ4も射程圏内ですから、勢いに賭けてみるのはおもしろいのではないでしょうか。
予想オッズは1.28倍!久保建英のマジョルカは残留できるのか?
厳しい争いが展開されるのは、上位だけでなく残留を争うクラブにとっても同じこと。
久保建英が所属するマジョルカも巻き込まれることになりそうな残留争いについても、オッズを確認しておきましょう。
残留予想オッズ | 残留予想オッズ | 勝点 |
オサスナ | 1.00倍 | 29(12位) |
グラナダ | 1.11倍 | 24(16位) |
エルチェ | 1.22倍 | 26(14位) |
ヘタフェ | 1.25倍 | 25(15位) |
マジョルカ | 1.28倍 | 23(17位) |
アラベス | 3.00倍 | 17(19位) |
カディス | 3.40倍 | 18(18位) |
レバンテ | 5.00倍 | 11(20位) |
現在勝点28で11位のオサスナ、勝点24で14位のグラナダは、オッズから残留濃厚と見られていることがうかがえますが、降格圏となる18位のカディスとは勝点差6しかなく、まだまだ安泰とは言えません。
5.00倍と設定されているレバンテは、今季の勝利は一度のみで勝点11の最下位に沈んでいる状態ですから、順位をひとつ上げるだけでも大変そうですが、勝点18で18位のカディス(3.40倍)、勝点17で19位のアラベス(3.00倍)については十分に降格圏脱出の可能性がありそうです。
その上に位置するマジョルカが勝点20であり、1試合で順位を入れ替えることができることを考えれば、その2チームとマジョルカにオッズほどの差があるかは疑問です。
現在残留圏ギリギリの17位マジョルカは、残留争いのクラブの中で唯一消化試合が1試合少ないものの、直近は1得点10失点というスコアで4連敗中と苦しんでいます。
しかし、ここにきて久保が調子を上げてきているのは、我々日本人にとっても楽しみなところ。1月のコパ・デル・レイ4回戦のエスパニョール戦で見事な直接FKを決め、昨季はヘタフェで残留決定ゴールを決めた勝負強さを持つ日本の至宝が、得点力不足のチームを救えるかどうかが残留のキーポイントになるのではないでしょうか。
執筆・編集 永田淳(ブクサカ編集部)