スポーツベットアイオーをはじめとするブックメーカーは、特定のベットを続けて勝ちすぎているユーザーに規制をかけています。
アカウントに規制がかかった場合、賭けられる試合やベット額に制限を受けてしまいます。また、一度かかってしまった規制を解除することは難しく、規制を受けてしまった後の対処法はほとんどありません。
本記事では、カジノ運営スタッフとして、実際に規制やアカウント規制を行っていた経験を持つブクサカライターが、規制されやすいベッティングのパターンや凍結の原因となるケース、それらに対処する方法についてご紹介します。
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スポーツベットアイオー(Sportsbet.io)で勝ちすぎると規制は入る?
スポーツベットアイオーでは、特定の賭け方で勝ちすぎているユーザーに規制をかけています。これはスポーツベットアイオーに限らず、他のブックメーカーでも一般的に行われています。
著者は某カジノの運営側として内部で規制や凍結をかける側の仕事をしていました。その経験をもとに、ブックメーカーで規制を受けやすいユーザーの特徴について分かりやすく解説します。
まず運営側がチェックする項目がこちらです。
- ベット履歴
- 入出金履歴
- ユーザーの登録情報
- 累計の入出金額や成績
- 過去のチャットログ
運営側はユーザーのベット履歴をモニタリングしながら、不正行為がないかチェックしています。ベット履歴を見ると、ブックメーカーは初心者か知識のあるユーザーか、初心者なのかをすぐに判別できます。特に、勝ち続けて黒字のアカウントはすでに目をつけられている可能性が高いです。
アカウントに規制を受けてしまうと、これまで勝てていた必勝パターンが使えなくなり、スポーツベッティングそのものをプレイできなくなります。自分のベッティングは全て、運営側から監視されていると意識しておきましょう。
ブックメーカーがユーザーに規制をかける理由
ブックメーカーがユーザーに規制をかける理由は大きく分けて2つ。
- マネーロンダリングの防止(社会的意義)
- 継続的な損失を防ぐため(運営側の都合)
1点目は犯罪の防止です。ブックメーカーは多額の資金が集まるプラットフォームです。中には、マネーロンダリングを目的として利用する、反社会的なユーザーも存在します。各ブックメーカーは疑いのあるユーザーに対して、規制や凍結をかけることで犯罪を防止する社会的責任があります。
2点目は損失の防止です。運営側が大事にしたいのは、より多くのお金を使ってくれる太客です。継続的に勝ち続けているユーザーは運営側からすると、収益の減少を招く存在ですから、規制をかけられたユーザーは、これまでのベットパターンの変更を強いられます。
規制というと2番目の損失防止ばかり注目されますが、そもそも規制には1点目の犯罪を防ぐ大義名分があることも知っておきたい部分です。
スポーツベッティングはオンラインカジノと違い、ユーザーの裁量で賭けができるため自由度が高く、勝ちにつながりやすいのが特徴です。しかし、この記事の後半で解説する、特定パターンで勝ち続けているユーザーはよりアカウント規制を受けやすくなるため、規制回避のためにぜひそのパターンを学習しておきましょう。
スポーツベットアイオー(Sportsbet.io)の規制パターン
スポーツベットアイオーの代表的な規制は以下の通りです。規制は他のブックメーカーサイトでも同じように設定されています。
- ベット額の規制
- オッズの規制
- ベッティングマーケットの制限
規制から避けるには、ベットを特定のオッズや試合のみに集中しないことがポイントです。
ベット額の規制
スポーツベットアイオーではベット金額の上限が制限される「マックスベット規制」があります。規制を受けると、「これまで1,000ドル賭けられていたのに、100ドルまでしか賭けられない」といったことが起きます。
一般的にマックスベット規制は勝ちすぎているときや、低オッズばかりに賭けているときに適用されます。規制を受けたくない方は、定期的に高オッズの試合にベットしましょう。
オッズの規制
オッズの規制を受けると、賭けられるオッズに上限や下限が設定されます。たとえば1.05や1.10以下の低オッズに賭けられなくなる、さらにスポーツベットアイオー特有機能であるプライスブースト機能の使用に制限がかかる規制もあります。
低オッズに賭け続けていたり、高オッズで大きな勝利が続いていたりすると運営側から目をつけられやすいです。こちらの規制を受けてしまうと賭けられるオッズに制限がかかり、特定の試合に賭けられなくなります。
ベッティングマーケットの制限
特定の試合やベッティングマーケットへのアクセスが制限される規制もあります。
特に、マイナーな試合やスポーツで賭け続けている場合は注意が必要です。特定のマーケットや試合で勝ちすぎていると規制を受けやすくなるため、ベットする試合をメジャーな試合に分散するなど、リスクケアが重要です。
スポーツベットアイオー(Sportsbet.io)から規制されやすいベッティングスタイル
規制対象となりやすいベッティングスタイルを5つ紹介します。
- 低オッズに賭け続ける
- マイナーな試合に賭ける
- 大きな勝利金を得る
- 長期的に勝ち続けている
- キャッシュアウトを多用する
- アービトラージによる不正
実際に規制を受けるときは事前の警告はなく、突然規制がかかり、気付いたときには「試合に賭けられない」といったケースに陥ることがほとんどです。
低オッズに賭け続ける
規制を受けやすいベッティングパターンの王道が、オッズの低い試合にのみ連続して賭け続ける手法です。たとえば、1.10以下の低オッズに賭け続けることがこのパターンに該当します。
低オッズは勝利金が少ないものの、負けるリスクが低く勝ち続けられる可能性が高いです。賭け条件もクリアしやすいため、先に紹介したマネーロンダリングの疑いをかけられる場合があります。
規制を受けないために、1.10以下の低オッズにばかり集中しないようオッズを意識的に分散しながら賭けていきましょう。
マイナーな試合に賭ける
プレミアリーグやJリーグのようなメジャーではない試合(例えばアマチュア、セミプロ、アンダー世代、マイナーリーグ、マイナーマーケット)に賭け続ける行為も規制の対象となります。なぜなら、マイナーなスポーツや試合は、オッズ設定が甘くなっている場合が多いからです。
マイナーな試合は運営側のチェックが届きづらく、ユーザーにとって好条件となる可能性が潜んでいます。知識のあるベッターはこの状況をうまく活用しながら、スポーツベットを攻略しようと創意工夫を重ねますが、運営側からすると「自社の損失を招く好ましくないユーザー」です。
マイナーな試合だけにベットが集中しないよう、時にメジャーマーケットやマネーライン(勝敗)といった賭け方も交えて、マーケットやベット項目を分散させることをおすすめします。
大きな勝利金を得る
スポーツベットでは、まれに大きな勝利金を得ることがあり、出金時など大きな金額が動く場合は運営側が不正がないかを入念にチェックする必要があります。
筆者は入出金に関わる仕事をカジノ企業で経験しました。その経験で感じたのは、単発の大勝利であれば問題ありませんが、大きな勝ちが続くユーザーは運営側の目に留まりやすいということです。
ブックメーカー担当者はユーザーから出金申請があったときに、以下の内容をチェックします。
- ベット履歴
- ボーナスの有無
- 賭け条件がクリアできているか
- 入出金の方法
- アカウント情報
たとえば、100万円以上の大きい金額の出金申請に対しては、複数人でダブルチェックする必要がありました。ブックメーカーも人が動いて目でチェックしているため、勝ちすぎているユーザーは自然と目立ってしまい、自ずと規制されやすい環境になってしまいます。
長期的に勝ち続けている
運営側はユーザーのベットの履歴を見ると初心者か知識のあるプロベッターか、すぐに判別できます。プレイヤーのアカウントが黒字か赤字か、成績も把握されています。
長期的な黒字ユーザーは、運営側からすると収益の減少を招く存在として認識しますので、規制をかける可能性が高くなります。
こういった規制は理不尽のように思われるかもしれませんが、ブックメーカーも営利企業として利益を上げる必要がありますし、マネーロンダリングといった犯罪防止が必要な社会的責任がある立場であるため、ユーザーも「規制はやむを得えないこと」だと理解しましょう。
キャッシュアウトを多用する
キャッシュアウトとは、結果が確定する前にベットをキャンセルできる機能です。キャッシュアウトをうまく活用すると、ユーザーは損失を最小限に抑えられます。
キャッシュアウト自体は不正行為ではなく、一般利用規約にも利用可能とありますが、多用すると運営側からチェックが入ります。
以下はスポーツベットアイオーのキャッシュアウトに関する一般利用規約です。
キャッシュアウトは、特定のイベント、フィクスチャー、マーケットにおいて、「試合前」及び「試合中」のシングルベットとマルチベットで利用可能です。
当ウェブサイトは、イベント、フィクスチャー、マーケット、または顧客に対して、いつでもキャッシュアウト機能(またはその一部)を修正、停止、または削除する権利を有します。
スポーツベットアイオーでもキャッシュアウトを多用すると規制がかかりやすくなるかは不明です。しかし一般論として、損失を最小限にできるキャッシュアウトは多用すれば規制がかかりやすくなることは事実であるため、可能な限り多用を避けることを推奨します。
スポーツベッティングにおける不正行為|アービトラージベッティング
スポーツベッティングにおける代表的な不正行為をご紹介します。アービトラージベッティングとは複数のブックメーカーでオッズの違いを利用して、利益を得るベッティング手法。
以下は異なるブックメーカーでそれぞれの結果に賭けたときの例です。
- マンチェスターCとアーセナルが対戦
- スポーツベットアイオーで、マンチェスターCの勝利にオッズ2.10
- 他のブックメーカーでは、アーセナルの勝利にオッズ2.10
- それぞれの結果に100ドルずつ賭ける
- どちらのチームが勝っても、210ドルを受け取ります(利益は10ドル)
各ブックメーカーのオッズ差がユーザーの利益となります。アービトラージベッティングは、ブックメーカー各社にとって不正利益とみなされるため、多くのプラットフォームで禁止されています(極稀に認めているサイトもありますが、サイトでは禁止されていることが多いです)。
スポーツベットアイオー(Sportsbet.io)から規制されたときの対処法
一度アカウントを規制されてしまうと、解除してもらえる可能性は低いです。そのため、規制を受けないように事前にケアすることが重要です。規制を受けてしまったときの対処法についてご紹介します。
- カスタマーサポートに問い合わせる
- 複数のブックメーカーを利用する
まずは、カスタマーサポートへ問い合わせてみましょう。「突然、試合に賭けられなくなってしまったんですけど」といったような形。ただし、あまりしつこく規制解除を求めるのは逆効果です。運営側とうまく関係性を保つことも実は重要。しばらく様子見していると、規制が解除されるかもしれません。
規制は運営側にもリスクを伴います。なぜなら、規制のかけすぎによるユーザーの流出やネガティブなレビューを避けたいからです。運営側もバランスをみながら調整しています。
2つ目の対処法は複数のブックメーカーに登録することです。スポーツベットアイオーで規制を受けても、他のサイトでカバーできます。実際、ブックメーカーは規制との戦いであり、最終的にユーザーが行き着くところは、規制なしを謳っているピナクルでしょう。
スポーツベットアイオーで規制を避けるコツ
規制をかけるルールも各ブックメーカーによって様々で、筆者がいたカジノでは規制に関して明確なルールはありませんでした。その中で、少しでも規制回避したい人のためのコツを3つご紹介します。
1つ目のコツはスポーツベットアイオーで勝たないことです。逆に言うと、勝つことを前提とするならば、規制を受け入れる必要があります。「規制されたくなかったら負けろ」と言うと元も子もありませんが、残念ながら最も規制を避ける有効な手立てなのも事実です。
2つ目のコツはベットの分散です。運営側もベット履歴を見た時に、ベット内容がバラバラだと普通にベットしている人だと思うかもしれません。具体的には、低オッズに賭け続けているなら、定期的に普通のオッズを混ぜる。マイナーマーケットに賭け続けているなら、定期的にメジャーな試合にも賭けるなどです。
3つ目のコツは複数のブックメーカーを利用して、勝利金を分散することです。一サイトに勝利金や手法が集中していると監視の目が厳しくなりますが、複数サイトに分散させれば監視の目が行き届きにくくなります。
いずれにせよ、規制なしを謳っているPinnacle(ピナクル)以外のサイトを使う以上、勝ち続けるユーザーに規制はつきものです。規制ありのサイトを使うのであれば、サイトとベット内容を分散させるのが最も原始的かつ有効な手法かと思います。
最初にわざと負けるのは規制回避に有効か?
個人的にはあまり有効であると思えません。アカウント作成当初は負けていても、その後に勝ち続けている場合は目につきやすいからです。
出金申請の際に確認するベット履歴は、当該の入金から出金までのアクティビティです。過去の入金や過去のベットを遡ることもありますが、最初の入金まで見ることはないような気がします。
アカウント毎に総額のベット額や勝利金といった成績も出ているため、黒字が大きいユーザーはどちらにしても目をつけられやすいかと思います。ただし、定期的にベットを散らす、という意味では規制回避に有効だと思います!
アカウント凍結について
規制の他に、凍結という措置も存在します。凍結とは、アカウントが一時的もしくは永久に停止されることです。なお、勝ちすぎてアカウントが凍結されるケースはほとんどありません。
規制はプレイヤーのベットを制限すること。ベットは引き続き可能です。凍結はアカウントが閉鎖され、ベットや入出金が不可能となります。
凍結を受けるケースは以下の通り。
- 重複アカウントの作成
- 複数のデバイスで同時にアクセス
- 日本以外のIPアドレスからアクセス
- マネーロンダリングの疑いがかかったとき
- 他のプレイヤーとの共謀
凍結に関しては、ユーザーが故意にやっていないケースもあるため、サポートに問い合わせることで、解決できる場合があります。
凍結について詳しくはスポーツベットアイオーの一般利用規約に明記されています。
重複アカウントの作成
ボーナスを不正に獲得する目的で、複数のアカウントを作成するユーザーが存在します。重複アカウントを許可しているブックメーカーはありません。
以下のユーザー情報から重複アカウントを判別します。
- 名前
- 住所
- ユーザーID
- メールアドレス
- IPアドレス
同姓同名の場合もあるため、住所をチェック。メールアドレスのドメイン(捨てアカやドメインのパターン)をチェックして、重複アカウントを特定し凍結します。虚偽の情報で登録した場合は出金時のトラブルにもつながるため、重複アカウントの作成は避けましょう。
複数デバイスで同時にアクセス
スマホやパソコン、タブレットなど複数のデバイスを利用する方に起こりやすいパターンです。
複数のデバイスから同時にアクセスすると、システムが自動的に検知し凍結されてしまう場合があります。
こちらのケースでは、サポートに問い合わせることで凍結を解除してもらえます。ただし、故意に第三者と共謀していると判断された場合は、凍結が解除されないことがあります。
日本以外のIPアドレスからアクセス
VPNを利用しているユーザーに起きるパターンです。ブックメーカーはユーザーがどこの国からアクセスしているか確認するために、IPアドレスを検出しています。
運営側はギャンブルを提供するため、それぞれの国の規制に従う必要があります。日本国外からの利用は禁止されているため、こちらも自動的にシステムが検知し、凍結される場合があります。
こちらのケースも故意でなければ凍結を解除してもらえます。サポートに問い合わせましょう。
他のプレイヤーとの共謀
友人や第三者と共謀して不正に利益を得ようとしたり、迷惑行為にあたると判断されたときはアカウントが凍結されます。以下は該当する利用規約。
プレイヤーが当ウェブサイトまたはその顧客を欺くために他のプレイヤーと共謀している、または共謀を試みていると当社が判断した場合
運営側はIPアドレスやベット履歴を監視し、不正行為がないか注意してモニタリングしています。不正行為と判断された場合はアカウントの凍結および、勝利金が出ている場合は没収となる場合がありますので、注意してください。
登録情報と違う名前の入出金が行われたとき
ブックメーカーは第三者の銀行口座やクレジットカードからの入金を禁止しています。たとえ家族であっても本人以外の名義からの入出金はNGです。
こちらはいきなり凍結となるケースは少ないですが、出金やアカウント存続のトラブルのもとになるので、本人名義の口座から入金しましょう。
マネーロンダリングの疑いがかかったとき
マネーロンダリングは犯罪行為です。
マネーロンダリングは犯罪行為で得た違法な資金を他のプラットフォームを介することで、あたかも合法的な収入のように見せかける行為です。ブックメーカーをはじめとするカジノやベッティングサイトは、このマネーロンダリングに悪用される場として利用されるケースが多々あります。
極端な例として、詐欺などで違法に得た1,000万円をカジノに入金し、オッズ1倍で1000万円回収すると、カジノから得た資金として出所をうやむやにできます。
さらに暗号通貨を別の暗号通貨に変換し、異なるブロックチェーン間で資金を移動するなど、強化された匿名機能を備えた暗号通貨を使用することで、当局による取引の追跡が困難にするといった手法も確認されています。
このように違法な資金を移動させることで、どこから得た資金か特定できない状態にし、違法な資金を合法的な資産に見せかける手法がマネーロンダリングです。
運営側も犯罪の一端を担わないように、マネーロンダリングの対策にはチームを組んで十分に対応がとられています。先にご紹介した低オッズで高額なベットを続ける行為は、マネーロンダリングの可能性を疑われることにもなりかねません。
一般利用のユーザーには関係のない話かもしれませんが、疑いがかかるとアカウント凍結されます。再び利用できなくなるため、特定のベットを続けないよう注意しましょう。
なぜマネーロンダリングを警戒するのか?実際の犯罪事例
2021年3月、betway(ベットウェイ)がAML(マネーロンダリング防止対策)に違反したとして、1,160万ポンド(日本円で20億円超)の罰金を受けた事例があります。
とある顧客が800万ポンド以上を入金し4年間で400万ポンド以上を失いました。この顧客は後に詐欺で有罪判決を受け、懲役5年の判決を受けたことが判明しましたが、その際に適切なマネーロンダリング防止措置を実施しなかったため、カジノ側(betway)が罰則を受けたものです。
実際にはカジノ側には高額入金や疑わしいアクティビティがあった場合は第3者機関へ報告する義務がありましたが、適切なチェックや報告を怠ったとして、カジノ側は罰則を受けてしまいました。
この事例のように、マネーロンダリングが発覚するとカジノ側は経営上大きな罰則を受けることとなるため、それを防ぐために本人確認(KYC)やアカウントの成績などを常に把握しておく必要がある訳です。
本人確認(KYC)や収入源の証明をしつこく求められるとユーザーは嫌な気持ちになるものですが、ブック側も好きでやっている訳ではなく、それをせざるを得ない事情がある、ということも理解してあげましょう。
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