21-22 UEFAチャンピオンズリーグ決勝/優勝予想オッズ【西岡明彦が展望】

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日本時間5月29日(日)午前4時~、21-22 UEFAチャンピオンズリーグの決勝が行われます。リヴァプールとレアル・マドリードがファイナルの舞台に立つ注目の一戦はどんな試合、結果になるのか。

ブックメーカーから発表されているオッズを参考に、サッカーコメンテーターでお馴染みの西岡明彦氏に展望してもらいました。

西岡明彦

スポーツコメンテイター。

青山学院大学卒業後に広島ホームテレビ(テレビ朝日系列)に入社、アナウンサーとして勤務する。1998年に同社を退社し英国へ留学、プレミアリーグの醍醐味に魅了される。

帰国後、Jリーグをはじめ、プレミアリーグ、セリエA、UEFAチャンピオンズリーグなどの実況を務めるなど、サッカー専門のコメンテイターとして活動している。

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取材・編集:永田淳(ブクサカ編集部)

海外ブックメーカー発表/UEFAチャンピオンズリーグ決勝の優勝オッズ

WilliamHill(ウィリアムヒル)のロゴ

WilliamHill(ウィリアムヒル)社発表のヨーロッパリーグ優勝オッズ、90分勝敗オッズがこちらです。

90分勝敗オッズ優勝オッズ
リヴァプール2.00倍1.57倍
引き分け3.80倍
レアル・マドリード3.40倍2.37倍
※オッズは低い数値ほど実現可能性が高く、高いオッズほど実現可能性が低いため、賭けの胴元である海外ブックメーカーはリヴァプール優勢との見方をしています

今回は(オッズ通り)リヴァプール優位だと思っています。

今のチーム状況、よりタフなプレミアリーグの中で得点を取っていて、失点も少なく負けないチームであるということが理由です。

レアルの80得点に対して94得点とゴール数は多いですし、得点の形も豊富です。プレミアリーグの中で、リーガ・エスパニョーラ以上の数字を出せているというのは注目すべきところだと思います。

 

直近5回の対戦成績はレアルの4勝1分で圧倒

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リヴァプールとレアルマドリードの直近5回の対戦成績では、レアルが4勝1分で圧倒しています。

直近5回の直接対戦結果リヴァプール -レアルマドリード
2014年
10月22日
CL
グループリーグ
(H)● 0-3 ◯(A)
2014年
11月4日
2014-15 CL
グループリーグ
(A)● 0-1 ◯(H)
2018年
5月26日
2017-18 CL
決勝
(A)● 1-3 ◯(H)
※中立地
2021年
4月6日
CL準々決勝
第1戦
(A)● 1-3 ◯(H)
2021年
4月14日
CL準々決勝
第2戦
(H)△ 0-0 (A)

※通算対戦成績は過去8試合でリヴァプールの3勝1分4敗

両チームによる直接対戦ではリヴァプールがなかなか勝てていませんが、「クラブの経験値」の違いがそうさせているのではないかと思います。

両者が対戦した2017-18シーズンの決勝は、現地中継しました。当時の決勝前日の練習や記者会見での雰囲気は全然違うものがありましたね。

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レアルは大舞台に慣れている感じで、軽くミニゲームだけやって終了し、その後スタンドに呼んでいた家族と記念写真を撮ったりするような和やかさで、楽しんでいる印象でした。練習を非公開にすることもありませんでした。

逆に当時のリヴァプールは、ナーバスとまではいかないまでも、ピリッとした雰囲気の中での練習だった印象が残っています。

この舞台に立ち慣れているクラブ・選手と、そうでない側の違いなのかなと思いましたし、試合が始まってからのセルヒオ・ラモスとサラーの競り合いによるサラーの負傷退場も、レアルの試合巧者ぶりが出たものではないかと思います。

レアルが優位と言われている中で始まって、レアルには「酷いじゃないか」という見方もあるかもしれませんが、決勝でサラーが不在になったことはリヴァプールにとって相当なダメージでしたし、大きな試合のピッチに立ち慣れたセルヒオ・ラモスと、そうではないサラーの差でもあるのではないかと当時は感じました。

それが順当な結果につながったのだと思います。

 

レアル相手にリヴァプールは4年前のリベンジなるか?

レアルがその後も国内でもCLでも強いチームであることは変わりませんが、当時からの成長度合いで言えば、リヴァプールが上だと思います。

2018年のリヴァプールは久々の決勝という雰囲気が出ていましたが、数年でレアルのポジションに近づいてきました。

勝ち上がることに慣れてきて、浮ついた感じもありません。今のメンバーであれば、レアル相手にも十分やれるとはずです。

 

チャンピオンズリーグ決勝の展望…選手依存少なく、現在も良コンディションのリヴァプール優位と予想

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プレミアリーグでは2位でシーズンを終えることになったリヴァプールですが、今季のCLでは順当に勝ち上がってきたと言えます。

対戦相手結果
ラウンド16インテル○ 2戦合計 2-1
(A2-0,H0-1)
準々決勝ベンフィカ○ 2戦合計 6-4
(A3-1,H3-3)
準決勝ビジャレアル○ 2戦合計 5-2
(H2-0,A3-2)

ハードな日程をこなしながらも、特定の選手に頼りすぎない指揮官の方針が、この時期にもうまく戦い続けられていることにつながっています。

普段の力をチャンピオンズリーグでも出せた、攻撃力という持ち味を存分に発揮できました。レアルが準決勝で破ったマンチェスター・シティと比べると、リヴァプールは相手からして対策のしにくいチームです。

シティはボールを持って崩してくるチームなので、守りを固めて戦うことでシティが攻めあぐねることも多いですが、リヴァプールはただ守るだけで守りきれる相手ではありません。

「守備が良いことによる攻撃力」が強みで、CLでもそれが出せてきました

もちろんボールを持ちながら攻撃することもできますが、持っていなくても守備から良い攻撃につなげることができます。そういった戦いをしながらも、シーズン終盤でもコンディションが良いというのも大きい。

足元の技術というより、まずハードに走ること。リヴァプールはある程度メンバーが替わっても変わらない戦いができますし、選手層も充実していると言えます。

先行されて追いかける時でも、リードして守りに入る時でもタレントは豊富です。

CLはプレミアリーグでは3つしかない交代枠が5つありますし、サブの選手を使うことで戦力的にダウンするということはない陣容なので、それはすごくポジティブに考えられます。

 

順当に勝ち進んできたリヴァプール。5人入れ替えられる交代枠を最大限に活かせる選手層が強み

リヴァプールにとって、交代が5枠使えることは大きなプラスです。

サラー、マネ、ルイス・ディアスの前線3人が90分出続けられなくてもジョタ、フィルミーノ、南野といったメンバーが控えていますから、積極的な戦いを仕掛けられるでしょう。

勝っている時にはミルナーやジョーンズといった選手を中盤に入れたり、ファン・ダイクとコナテでスタートするだろう最終ラインでも、逃げ切る時にマティップを投入することができます。これは他のチームではなかなかできないことではないかなと思います。

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リヴァプールは、優勝が懸かっているサウサンプトン戦でメンバーを大きく入れ替えましたが、それでもしっかりと戦えていました。先発に南野らを使う勇気はすごかったですね。

あの試合で負けていたら周りから叩かれていたと思いますが、先制されながらも逆転勝利しました。あの状況下でメンバーを入れ替えるには、相当な勇気と選手たちへの信頼、高いレベルでの競争があったから。

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例えばシティのグアルディオラ監督が信頼している選手が15人ぐらいだとしたら、クロップ監督は20人ぐらいを信頼している印象です。

控え組の選手の気持ちが落ちていたら結果を出すことはできなかったと思いますから、選手も監督からの信頼を感じていたということでしょう。

レギュラー組がそれほどコンディションを落とさなかったことで、結果的にそこまでターンオーバーはしていませんでしたが、十分な戦力がいるということをサウサンプトン戦で知らされました。

 

レアル・マドリードの優勝はベンゼマ、ヴィニシウスが握る

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レアルはパリSG、チェルシー、マンチェスター・シティを相手に奇跡的とも言える、普通ではない勝ち方をしてきました。それはもちろんすごいことです。

レアルマドリードの勝ち上がり
ラウンド16パリSG○2戦合計 3-2
(A0-1,H3-1)
準々決勝チェルシー○2戦合計 5-4
(A3-1,H2-3)
準決勝マンチェスター・シティ○2戦合計 6-5
(A3-4,H3-1)

ただ、80分過ぎに相手の運動量が落ちたり、間延びしたり、寄せられなかったりということもあっての勝利だったとも思います。

ベンゼマ、ヴィニシウスが危険とわかっていながら相手が彼らを離してしまったり、ロドリゴが交代で入ってきた時に止められなかったりしましたが、そこで確実に決めきる力もすごい。

「ベンゼマとヴィニシウスを止めれば抑えられる」と言われながらも結果を残してきたのはそれだけの力があることの証明です。今回はリヴァプールも運動量が求められる戦いをするチームだけに、終盤の動きは注目ポイントとなりそうです。

 

レアル、リヴァプールともにカウンターの強みを持っているチーム

どちらもカウンターの強みを持っているチームで、リヴァプールペースで進むにしても、後ろに重心を残しながらの戦いにはなると思います。

ベンゼマとヴィニシウスだけで得点を決められてしまう力を持っていますから、そこは警戒するでしょう。一発勝負ということを考えても、慎重な入りにはなるだろうと。

どちらが積極的に点を取りに行くかとなると、レアルは特に中盤から前の選手は信頼されているメンバーが固まっているので、彼らは90分や120分を考えたプレーをするはずです。

ベンゼマが延長に入ったら下がるかというと、それは本人もアンチェロッティ監督も考えない。そうなると、飛ばし気味で戦っても交代選手がいるリヴァプールの方が動きやすいのではないかと思います。

レアルは守って、特に前半はモドリッチからの一発の縦パスを狙うといった展開になるのではないでしょうか。

 

キープレーヤーはサラーとカルバハル。両サイドでの主導権争いに注目

リヴァプールの注目選手はサラーです。

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決勝での前回対戦で味わった悔しさを鮮明に覚えているだろうし、取り戻すためのリベンジの舞台ですから。この試合を万全で迎えるために、直前のリーグ戦でもベンチスタートになるなど最善の準備を進められています。

彼の仕掛けはカギを握るでしょう。サイドから中央に入っていくだけでなく、縦にも行けることが怖い選手なので、それによってレアルの左サイドを押し下げることにもつながります。

サラーと右SBのアレクサンダー・アーノルドが前に出て、ヴィニシウスを守備に戻らせるような状況にできれば、レアルの攻撃力を半減させられることでしょう。

一方レアルでの注目は、右SBのカルバハルです。

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前線はベンゼマ、ヴィニシウスを中心にある程度計算が立つ中で、守備対応がポイントになりそうだからです。リヴァプールはスピード不安のあるカルバハルのところにマネやルイス・ディアス、ジョタといった速い選手を当ててくるはず。

そこのマッチアップでどちらが主導権を握るかどうかで、試合の流れ、他の選手起用にも影響する重要なポイントになると予想しています。

準決勝でレアルと対戦したシティは、ヴィニシウスにウォーカーを当ててきましたが、無理に出場した状況では難しかったですね。シティはヴィニシウス対策から壊れていったようにも見えましたが、抑えられれば優位に立てるという意味で見逃せない部分です。

 

南野の起用があるとすれば得点を奪いに行く状況。先発というサプライズも?

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このファイナルで南野に出番があるかというと、普通に考えると難しいと思います。

リヴァプールFWの序列はサラー、マネ、ルイス・ディアス、ジョタ、フィルミーノの順となっていて、その次に南野だと思うので、簡単ではないでしょう。23名まで登録できるのでベンチには入ると思いますが。

リヴァプールが勝ってる状況であれば、走れてディフェンス力も強い選手であるチェンバレンやミルナーを中盤に入れることになると思うので、南野に出番が与えられるとすれば、リヴァプールが追い掛けなければいけない状況でしょう。

序列はありますが、負けている展開であればチャンスが巡ってくる可能性はあります。

もしくは、途中からではなく先発で起用されるという可能性もあるのではないかと思いますので、サプライズ的な起用も楽しみにしたいと思います。

 

リヴァプール、レアルマドリード、あなたの優勝予想はどっち?by ブクサカ編集部

海外ブックメーカー、ウィリアムヒル(WilliamHill)社発表のチャンピオンズリーグ優勝オッズは以下の通り。

  • リヴァプール:1.57倍
  • レアル・マドリード:2.37倍

さぁ、あなたはどっちの優勝に、いくら賭けますか?

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