22-23 プレミアリーグ優勝予想オッズと展望|海外ブックメーカー発表 | ブクサカ

【内藤秀明】22-23開幕 プレミアリーグ優勝予想オッズと展望

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現地8月5日に、いよいよイングランド・プレミアリーグの2022−23シーズンが開幕します。

マンチェスター・Cにアーリング・ハーランド、アーセナルにガブリエル・ジェズスといったストライカーが加入した以外にも多くの大型移籍があり、より注目の集まるプレミアリーグの新シーズンについて、サッカーライターで「プレミアパブ」代表の内藤秀明氏に展望してもらいました。

内藤秀明

1990年生まれ。大阪府箕面市出身。大学時代に1年間イギリスに留学し、FAコーチングライセンスを取得。現在はプレミアリーグを語るコミュニティ「プレミアパブ」代表としてイベントの企画運営や司会を行ってるほか、サッカーライター、Winner’s戦術分析官など、様々な活動をしている。

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海外ブックメーカー発表/プレミアリーグ優勝オッズ

WilliamHill(ウィリアムヒル)のロゴ

ウィリアムヒル社から発表されているプレミアリーグの優勝オッズはこちらです。

オッズ順 チーム名 オッズ(昨季順位)
1 マンチェスター・C 1.61倍(優勝)
2 リヴァプール 3.00倍(2位)
3 トッテナム 15.00倍(4位)
4 チェルシー 17.00倍(3位)
5 マンチェスター・U 26.00倍(6位)
6 アーセナル 41.00倍(5位)
7 ニューカッスル 81.00倍(11位)
8 ウェストハム 151.00倍(7位)
9 レスター 201.00倍(8位)
10 ウォルヴァーハンプトン 251.00倍(10位)
ブライトン 251.00倍(9位)
エヴァートン 251.00倍(16位)
アストンヴィラ 251.00倍(14位)
14 クリスタルパレス 501.00倍(12位)
サウサンプトン 501.00倍(15位)
リーズ 501.00倍(17位)
17 ブレントフォード 751.00倍(13位)
18 ノッティンガム・フォレスト 1001.00倍(2部4位)
フラム 1001.00倍(2部1位)
20 ボーンマス 1501.00倍(2部2位)

※オッズは2022年7月20日時点のWilliamHill公式サイト(プレミアリーグ 2022/23 – 優勝)から引用

毎年、毎年、プレミアリーグは混戦になりそう、そんな印象を抱いていますが、今季はなおさらその印象が強く、未知数な部分が多いです。

というのも、マンチェスター・Cがハーランドを獲得したことが象徴的ですが、今季は大型移籍が非常に多く、大きな変化がイングランドの地で起こっています。

そのため今季のプレミアリーグトップ4ですら予想するのが難しいのが現状です。

 

新たな得点源を獲得したシティとリヴァプールの二強は変わらず。気になるのは退団選手の影響

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優勝オッズが示すように、昨季優勝争いをしたマンチェスター・C(1.61倍)とリヴァプール(3.00倍)の2クラブが、全体的な選手層や近年の試合巧者ぶりを踏まえると優位なのは明らか。

彼らが2022-23シーズンの主役になることはほぼ確実と言えるでしょう。

ただし、彼らも盤石というわけではありません。

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シティとリヴァプールの両クラブはともに今夏に大幅な新陳代謝を図っており、主力選手の入れ替えが激しい夏になりました。シティは前述の通りハーランド、リヴァプールはダルウィン・ヌニェスと2人の優秀なストライカーを獲得しました。

ただしマンチェスターのブルーズはラヒーム・スターリングとガブリエウ・ジェズスを、マージサイドのレッズはサディオ・マネやディヴォック・オリギらを放出しており、長年にわたって主力を務めてきた彼らの退団が尾を引く可能性もあります。

そう考えると彼らの歯車が狂えば、そして残りのBIG6の4チームが想像以上の結果を残せば、前評判を覆すことは十分に可能です。

 

筆者の推しは3番人気のトッテナム

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その上で、3番手の優勝の有力候補が、昨季3位のチェルシーを差し置いて3番人気(15.00倍)のトッテナムです。今夏のスパーズは「優勝請負人」アントニオ・コンテ監督の下で大型補強も敢行し、弱点の少ないスカッドを完成させています。

クラブとしては2007-08シーズンのカーリング・カップ(現カラバオ・カップ)以降タイトルから遠ざかっていますが、既に二強に負けず劣らずの戦力と選手層を抱えており、念願のタイトル獲得も現実的な目標となってきました。

筆者の個人的な推しの買い目はスパーズかもしれません。コンテの実績を考えれば、15.00倍というオッズはかなり美味しい数字な印象です。

 

4番人気のチェルシーも注目銘柄

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また4番人気となったチェルシー(17.00倍)は昨今の国際情勢の影響もあって、ロマン・アブラモビッチ氏からトッド・ベーリー氏へとオーナーが変更しました。

アントニオ・リュディガーら主力選手の放出はありましたが、スターリングやカリドゥ・クリバリら実績豊富な即戦力を新オーナーの下で補強をしており、夏の移籍市場が閉まる最後の最後まで大型補強を続けることになりそうです。

補強そのもののスピード感は遅いので、現時点でどれほどの戦力で今季を戦うのかが開幕時点では読めません。しかし、潤沢な資金を武器に大物選手を集めており、加えて監督は名将トーマス・トゥヘルです。チェルシーもスパーズと同様においしい買い目の印象です。

正直、愛情やギャンブル精神抜きで優勝に関するベッティングを行うのだとしたら、この4チームの中で選ぶのが無難かもしれません。

 

トップ4で終了オッズ/来季のUCL出場権を獲得するのは?

プレミアリーグのトップ4で終了オッズは、以下となります。

オッズ順 チーム名 オッズ(昨季順位)
1 マンチェスター・C 1.02倍
2 リヴァプール 1.05倍
3 トッテナム 1.73倍
チェルシー 1.73倍
5 マンチェスター・U 2.25倍
6 アーセナル 3.00倍
7 ニューカッスル 8.50倍
8 ウェストハム 13.00倍
9 レスター 17.00倍
アストンヴィラ 17.00倍
11 ウォルヴァーハンプトン 23.00倍
12 ブライトン 26.00倍
クリスタルパレス 26.00倍
エヴァートン 26.00倍
15 サウサンプトン 34.00倍
16 リーズ 41.00倍
17 ブレントフォード 67.00倍
18 ノッティンガム・フォレスト 101.00倍
フラム 101.00倍
20 ボーンマス 201.00倍

※オッズは2022年7月20日時点のWilliamHill公式サイト(プレミアリーグ 2022/23 – トップ4で終了)から引用

前述以外にも魅力的なクラブは多く、4位以内に他のクラブが食い込んでくる可能性は大いにあります。

 

変貌しつつあるマンチェスター・U、新指揮官がうまく力を引き出せればトップ争いも

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優勝オッズ26.00倍で5番人気のマンチェスター・Uは、今夏にアヤックスで結果を残し続けてきたエリック・テン・ハグ監督を新監督に招聘しました。

ビッグ6の中ではどのクラブよりも早くプレシーズンマッチをスタートさせ、ここ10年ではほとんど見られなかったパスサッカーが完成しつつあります。

開幕前の時点で、既に高い完成度を誇っているものの、テンハグがプレミア初年度の監督であり、チームも彼のパスサッカーにフィットするメンバーを集めている最中ではあるものの、ダークホースになりえるとすれば、マンチェスター・Uです。

現時点での実力では優勝はやや厳しい印象ですが、良くも悪くも変化が大きく未知数な部分が多くあるのも事実です。この見えていない部分が良い方向に転べば、十分優勝してもおかしくない戦力はいるはずです。

というのも昨夏はジェイドン・サンチョやラファエル・ヴァランに加え、クリスティアーノ・ロナウドまでもがチームに加わり「優勝候補」の一角にも挙げられていました。そう、戦力だけ見れば昨季の時点で優勝候補だったのです。

しかし蓋を開ければ、EURO2020による主力のコンディション不良、オーレ・グンナー・スールシャール前監督の実力不足でチームが崩壊し、後任監督の選出にも失敗するなど、戦力以外の部分でネガティブな事象が重なり近年最悪のシーズンになってしまいました。

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しかし新監督の下で昨季絶不調だった選手たちも、今はみるみる蘇ってきており、新戦力として高めの位置でピッチ内の指揮官にもなれるMFクリスティアン・エリクセン、パスサッカーの根幹を担う技巧派DFリサンドロ・マルティネスの獲得にも成功しています。

ここにもう一枚中盤の底で試合のタクトを握れる中盤を獲得できれば…。

上位4クラブとの戦力差はかなり縮まるはずです。現時点での完成度はともかく大きな伸びしろを感じるのは間違いなくマンチェスター・ユナイテッドです。

 

指揮官好みの選手が揃ったアーセナルもトップ4フィニッシュの可能性大

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41.00倍で6番人気となったアーセナルはミケル・アルテタ監督の下、4季目を迎えます。

今夏にはジェズスやオレクサンドル・ジンチェンコらシティでのコーチ時代の教え子らを獲得しており、アルテタが求めていたスカッドがようやく揃いました。

昨季は主力選手が数名離脱してから一気に調子を落としたため、現在の選手層で過密日程に耐えられるかについては不安もありますが、2015-16シーズン以来のトップ4フィニッシュの可能性もありそうです。

4位フィニッシュに関しては、ユナイテッドは2.25倍、アーセナルは3.00倍と十分に圏内と言えるでしょう。

 

上位を脅かす躍進が楽しみな3クラブ

他にも上位6クラブに追いつきつつあるクラブがあります。

特に注目なのが資産家の新オーナーと若手の有望監督エディ・ハウの下で昨季後半戦に躍進を遂げたニューカッスル(81.00倍)

昨季デイビッド・モイーズ監督の下でELベスト4に進出したウェストハム(151.00倍)

さらに潤沢な資金とスティーブン・ジェラード監督のコネクションを活かして大型補強を続けるアストンヴィラ(251.00倍)の3クラブではないでしょうか。

優勝争いに割って入るのは難しいかもしれないですが、トップ4争いに絡んでくる可能性は十分にありそうです。

実際、4位フィニッシュのオッズは、ニューカッスルが8.50倍、ウェストハムは13.00倍、アストンヴィラが17.00倍で、可能性を感じさせる数字になっています。

 

財政難で”ミラクル”から遠ざかるレスター

一方で心配なクラブもあります。それは優勝オッズ201.00倍のレスターです。

元日本代表FW岡崎慎司が過去に所属し、奇跡の優勝を成し遂げたことで有名なクラブですが、今季、財政難に見舞われ、主力の放出が余儀なくされています。

具体的にはミラクルレスターを知る不動の守護神カスパー・シュマイケルの退団が決まり、エースのジェイミー・ヴァーディーの放出も噂されるほど。そんな状況にもかかわらず補強はまったく進んでいません。

また監督の今季4年目のブレンダン・ロジャーズは名将と名高い人物ですが、4シーズン以上同一チームを率いたことがなく、長期政権の経験がありません。

実際、「マンネリ化が進んでいる」という声も多く、先行きは不安です。トップ4終了オッズではアストンヴィラと同じ17.00倍という数字は出ているものの、ここまでの実力はない印象です。

 

アーセナル冨安とブライトン三笘のサイド対決

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他に注目するべきポイントは、言わずもがな日本人選手ではないでしょうか。本稿執筆時点では2人の日本人選手が2022-23シーズンのプレミアリーグを戦う予定です。

一人目はアーセナルで1年目から活躍した冨安健洋です。昨季はデビュー戦のノリッジ戦から即フィット。抜群の対人戦の強さを武器に長年の懸念事項だったアーセナルの右SBに安定感をもたらしました。

しかし、シーズン中盤戦以降は身体的疲労が影響し、両ふくらはぎを立て続けに負傷してしまいました。今夏のプレシーズンも出遅れており、開幕戦には間に合わないとされています。

怪我さえ克服すれば第一線で活躍できることは昨季に証明していますし、まずはコンディションを整えることが大事でしょう。

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そして二人目は今季がプレミアリーグ初挑戦となるブライトンの三笘薫です。

昨季はベルギー・ジュピラー・プロ・リーグのユニオン・サン=ジロワーズへとローン移籍し、昇格組ながらリーグ戦の1位フィニッシュに大きく貢献しました。(その後、プレーオフでの優勝はできませんでしたが…)

Jリーグを席巻した彼の代名詞とも言えるドリブルが世界トップクラスの選手が揃うプレミアリーグで通用するかどうかは、われわれ日本のサッカーファンとしては、目が話せないポイントになるでしょう。

昨季ウィングバックとCBを務めたマルク・ククレジャのチェルシーへの移籍が決まったことは、三笘にとっては追い風になるかもしれません。

プレシーズンマッチから3-4-2-1のウイングバックで好プレーを見せており、開幕スタメンの座を掴む可能性もあります。加入直後はスタートダッシュが切れるかどうかが大事になってきますから、まずは試合に出てアピールしたいところです。

同サイドでの対戦が濃厚な冨安と三笘の日本人対決には、日本中が注目することになるでしょう。現時点でアーセナル対ブライトンの試合日程は1月の第18節、5月の第36節に組まれています。これは必見の一戦です。

 

変化も多く楽しみな新シーズンの王者はシティと予想

今季も昨季同様にシーズン最終盤まで優勝争いはもつれると思いますが、優勝はマンチェスター・Cと予想します。スターリング、ジェズス、ジンチェンコ、フェルナンジーニョの退団は間違いなく痛手ですが、開幕時点ではジンチェンコ以外の後釜を確保しています。

ケビン・デ・ブライネ、ベルナルド・シウバ、ロドリら不動の中盤は健在ですし、何より彼らはプレミアリーグの戦い方を熟知しています。2006-07シーズンから2008-09シーズンにかけてのマンチェスター・U以来となるプレミアリーグ3連覇を成し遂げても不思議ではありません。

このように様々な展望を語りましたが、今季は11月にカタールワールドカップが開催されるため、例年より開幕が早い上に序盤から過密日程とイレギュラーなシーズンが続きます。新型コロナウイルスの脅威はいまだに収まっておらず、どのクラブにも等しく想定外のことが起きるリスクがあります。

そうした中で今季は交代枠が「3」から「5」へと増加します。選手たちの活躍はもちろん、各指揮官がこれを有効活用できるかどうかがイレギュラーなシーズンを乗り切るためには重要となってきそうです。そういった点でも、今季のプレミアリーグは、昨季までと違った楽しみ方ができそうです。

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