ブックメーカーギャンブルを楽しむうえで、一度は「転がし」という言葉を耳にします。ギャンブルにおいて転がしとは、「勝率の高いオッズに賭けて、複利運用で賭け金額を増やすこと」です。
本記事では、ブックメーカーで転がしを実践する方法を紹介していきます。どんなスポーツが転がしに向いているかをしっかり学んで、複利運用で着実に資金を増やしていきましょう。
ギャンブルで基本の運用方法
ブックメーカーの転がしについて学ぶ前に、ギャンブルを楽しむ時に基本とするべき運用方法をおさらいしておきましょう。
ギャンブルで基本とする運用方法のポイントは、「順当予想で勝ちの経験を積む事」です。ギャンブルを初めて間もない頃は、まずギャンブルに勝利をして「稼ぐ」という経験を楽しむ事が最重要です。
勝つ感覚が身に付いてきて初めて、自分なりのギャンブルスタイルを確立していく段階に入る事をおすすめします。
それが今回紹介する「転がし」であったり、「オッズ重視」であったり、先述分析や逆張りなど、一人一人様々な得意スタイルとなっていきます。
筆者自身の経験からしても、勝つ感覚を覚えている時は流れが良く連勝する事が出来たりしています。初心者以外の方でも、少し負けが込んできた時などに基本の順当予想に立ち返る事は非常におすすめです。
転がし(ローリスクローリターン)
ギャンブルの世界における「転がし」とは、簡単に言うと「雪だるま式に勝ち金を増やしていく戦略」の事を言います。
競馬や競艇などでよく使われる手法ですが、あるギャンブルで勝った賞金全額を次のギャンブルに全て賭けて倍々に増やしていくことです。※しかし、毎回、同じ「勝ち方」を繰り返すことは非現実的です。
転がしは負けた時に賞金が全額無くなってしまう為にハイリスクと思われがちですが、実はローリスクローリターンのおすすめ戦略です。転がしがローリスクローリターンと言われる理由がこちら。
- 初期の軍資金が少なくて良い
- 勝率重視で賭ける安定感
- 少ない連勝数だと大きく稼げない
転がしはリスクを少なく抑えられる賭け方です。なぜなら初期の軍資金が少なくて済むから。軍資金の金額に関わらず転がしに成功して連勝を続けていれば、勝手に賭け金が上がっていくので、最初から大金を賭けて一発勝負に出る必要が無いのです。
つまり転がしのカギは連勝数。なのでオッズの高さにはあまりこだわらず、高い確率で勝てる低オッズの強豪チームに賭けていくことになるので、安定して稼げる方法と言えます。
しかし、転がしの途中で負けてしまうと今までの賭け金がパーになるのも事実。元の資金が少ない場合、2・3連勝くらいだと大した賞金にはならないので、まとまった額を稼ぎたいのであれば連勝を重ねていく必要があリます。
オッズ重視(ハイリスクハイリターン)
転がしという戦略がある一方で、オッズ重視でギャンブルに挑戦する戦略もあります。とにかく逆張りをして高いオッズに賭ける、という一か八かの手法です。こちらはハイリスクハイリターンの賭け方です。
ただブックメーカーに限って言うと、必ずしもオッズが高いと勝率が低い訳では無いので、この辺りは抑えておきましょう。各ブックメーカーが独自で計算しているオッズの中には、ハイリターンの割には意外とリスクが低そうな場合があるので、準備は怠らずにチェックしておきましょう。
ブックメーカーの転がしの実践方法
ブックメーカーで転がしを実践する方法を紹介していきます。ポイントは低オッズで勝率の高い賭け方をしっかり見定めてベットしていく事です。
「転がし」という戦略は勝てば勝つほど、後半の負けの際の金銭的・精神的ショックが大きいからです。スポーツべッティングで堅めのオッズと言われる1.05~2倍辺りで、可能な限り勝率が100%に近いスポーツやチームを選び続けましょう。
- ある程度資金を用意する
- 低オッズ&強いチームに賭けていく
- 複利で運用できることを期待し、繰り返し転がす
精神的な面でいうと「賞金を自分のお金として扱わない事」をおすすめします。
目標金額に届くまでの賞金は全て自分のお金では無く、ただの投資金です。余計な欲や感情などをしっかりと押し殺し、出来るだけ確実に勝てるようなベットをしていきましょう
STEP1:ある程度の資金を用意する
まずブックメーカーで転がしを実践する場合、競馬や競艇よりは最初の資金を多めに用意する必要があります。ブックメーカーのオッズだと、高く設定した目標額に届くまで果てしない労力と勝率・勝利数が必要になってしまいます。
例えばオッズ2倍に賭けるとして、1,000円をいくら積み重ねても2,000円、4,000円、8,000円、16,000円となり、16,000円を稼ぐのに4連勝が必要となります。これは非常に効率が悪いです。
同じ2倍に4連勝でも1万円の軍資金からスタートすれば、2万円、4万円、8万円、16万円とその賞金は跳ね上がります。
もちろんそう上手くいかないのが難しい所ですが、複利の性質を最大限利用するには資本金を出来るだけ高く設定するのがおすすめです。
STEP2:低オッズ&強チームに賭けていく
高い資本金を用意する分、オッズは出来るだけ低い賭け方で構いません。極端な話、1.05倍で限りなく勝てるであろう強いチームに賭け続けても良いでしょう。
転がしのキモは連勝数の積み重ねですので、勝てば勝つほど次のギャンブルの勝率が重要になってきます。
転がしは「負けなければ稼げる方法」なので、出来るだけ低オッズにbetするという心持ちをしておきましょう。
STEP3:複利運用を見込み繰り返し転がし
後は繰り返し繰り返し転がしを継続して、複利運用で資金を倍々に増やしていきましょう。
複利とは利息の計算方法のひとつで、一定期間ごとに利息を元本に組み入れ、その元本に対して利息が計算される方法です。
参考:SMBC日興証券より
ブックメーカーに言い換えると、「勝った分の利益をポケットに入れず、次の賭け金に充てる」という事です。なので低オッズで強いチームに賭け続ける事をおすすめしています。
当然、次の賭けで勝たなければ「複利効果」が得られないため、低オッズで強いチームに賭け続ける事がポイントとなります。
ブックメーカーでのサッカー転がしは難しい
しかし、サッカーブックメーカーで転がしを実践するのは難しい。理由は、以下の2点です。
- 低オッズの試合が極端に少ない
- サッカーはチームの実力差が覆るスポーツ
なぜサッカーのオッズが高いかと言うと、世界中に数多くあるブックメーカーのほとんどがサッカーを対象スポーツとしており、そういった競争市場の中でプレイヤーに有利な条件を付けている場合が多いからです。
この事象は本来プレイヤー有利になるので歓迎出来る事なのですが、転がし戦略においては手放しで喜べる事ではありません。また、サッカーはスポーツの性質上、弱いチームが強いチームに勝つ逆転劇も、ほかのスポーツに比べると多いため、オッズが低くなりにくいです。
もちろん、勝ち数の多い有力チームが多いのも事実なのでケースバイケースではありますが、サッカーで賭けを楽しむのであれば転がし戦略は避けるべきかもしれません。
ブックメーカーの転がしに向いているスポーツ
ではブックメーカーでの転がしにおすすめするスポーツとは何だと思いますか?スポーツの世界では、「ネットを挟むスポーツは大穴勝ちが起きない」とよく言われています。
- バレーボール
- 卓球
- テニス
これらのスポーツは大きな実力差がある場合、ほぼ100%に近い確率で本命が勝つということを言い表わしています。
大穴が無いという事はオッズに偏りが生まれるので、低オッズで強いチームの選定がしやすくなります。なので、このようなスポーツはブックメーカーで転がしを実践するのに向いていると言えます。
一方で、サッカーや野球は日本のプロ試合を見ても分かる通り、どちらが勝つか予想が付かないケースが多々あります。その分オッズも高くなりますが、勝率が下がってしまうので転がしには向いていないスポーツと言えるでしょう。
ブックメーカーの転がしは根気のいる賭け方です
ブックメーカーで転がしを実践しようとすると、とても根気が必要になります。場合によっては連勝中で負けてしまってショックを受けるかもしれませんが、粘り強く続けていきましょう。
転がしは、効率良く稼ぐにはとてもおすすめの手法です。ぜひ活用方法を学んで、実践してみましょう。
(監修者)大泉 稔 https://www.cfpm.biz/
証券外務員一種、貸金業取扱主任者、FP1級、衛生管理者1種
明星大学で文学を学ぶ。刑務所職員、電鉄系タクシー会社事故係、
社会保険庁電話相談員、FP会社役員、保険代理店役員を経て、現在に至る。
(監修者)内山 貴博 公式HP
ファイナンシャルプランナー(1級FP技能士、CFP®︎)、MBA(九州大学院経済学府 経営修士課程終了)、九州共立大学経済学部非常勤講師
証券会社に勤務後、2006年に独立。FP相談業務を中心に、セミナー、金融機関研修、FPや証券外務員の資格対策講座を担当。また、中小企業の経営者向けに経営と家計を融合したコンサルティングや、日本に住む外国人向けのFP相談業務を開始。主な著書:「駆け出しFPの事件簿」「お金の使い方テク」。